日記

 昨日はレミケード2回目。2回目は最もアレルギー反応が出やすいのですが、特に問題なく終了。それはそうと今月の医療費が軽く50万円を超えました。全て公費負担ですけどね。

 しかしなんでそんなに高いのか、それはレミケードがモノクローナル抗体だからです。CD以外にも白血病などで行う分子標的治療では基本的に抗体を用います、だから分子標的治療薬の値段は高い。何で高いかというと抗体は作るのに手間がかかるから。


大まかなモノクローナル抗体の作り方は、
まずマウスさんに目的とする抗原をぶち込む。
マウスさんがその抗原に対する抗体を作り始める。
マウスさんの血清からその抗体産生細胞を抽出。
それを特殊な骨髄腫細胞と融合。
それを培養、なんやかんやで精製して完成。
ってな感じらしい(笑)*1


最近はもっと違う高度な作り方があるようですが理解できません。


病理検査では免疫組織化学染色というのがあって、そこでもモノクローナル抗体を用います。てなわけで職場でもよく抗体は用いるのですが、1mlで10万円とか普通にあります。


そんなただでさえ高価なモノクローナル抗体ですが、マウス由来だとヒトに投与しても効果が薄いらしく、それを何やかんやして部分的にヒト由来に置き換えたとかいうもう意味不明な物質がレミケード(インフリキシマブ)です。


さて、そんな高価なお薬ですが、効果は出るんでしょうか。
ちなみに最近はこれをさらに改良して、完全にヒト由来に置き換えたさらに意味不明な薬でヒュミラ(アダリムマブ)ってのも出てきたそうですけど、それは本当に最後の最後にとっておきたいもんです。

*1:学生時代の教科書参考